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ケビン・デュラント (Kevin Durant) - 衰えぬ死神 - ※2025-26途中データ

ケビン・デュラントはロケッツの大黒柱として君臨する37歳のベテランです。
ミドルレンジ、1対1、ポスト、プルアップ3PT...得点手段のすべてがリーグ最高峰にあります。
「衰え」という言葉を拒絶し続ける死神の真価をレーティングで測ります。

※掲載情報はすべて2026/1/15時点のもの

目次

プロフィール

項目 内容
出身地 ワシントンD.C.
生年月日 1988年9月29日(歳)
身長 211 cm / 6'11"
体重 108 kg / 240 lb
NBA経験年数 19年目
オフェンスポジション SF
ディフェンスポジション SF
オフェンスロール Shot Creator
ディフェンスロール Helper
ドラフト 2007年 1巡目2位(シアトル・スーパーソニックス)
所属チーム ヒューストン・ロケッツ

2025-26シーズンスタッツ

MIN PTS REB AST STL BLK FG% 3P% FT%
36.4 26.1 5.4 4.5 0.6 1.0 52.1% 40.0% 89.2%

独自レーティング (version 1.0)

項目 グレード
リムフィニッシュ *E 36
ペイントエリア S 95
ミドルレンジ S 100
3PT プルアップ S 95
3PT C&S A 87
プレイメイキング A 90
1対1 S 100
ポスト S 98
フリースロー S 96
オフボール S 95
トランジション D 41
効率性 B 84
ペリメーターDF D 42
インテリアDF D 44
DFリバウンド C 62
OFリバウンド F 21

* ボリュームが少ないため参考値

強み

1. ミドルレンジ(S)

ケビン・デュラントのミドルレンジシュートは、NBA史上でも屈指の精度を誇ります。ペイントエリア外からの中距離シュートにおいて、リーグで最も高い評価を獲得しています。211cmの長身から繰り出される高いリリースポイントは、ディフェンダーにとってブロックがほぼ不可能な位置からの発射となります。「Easy Money Sniper」の異名の通り、ミドルレンジでのショットはまるで簡単にお金を稼ぐかのように、淡々と決め続けるのです。

2. 1対1(S)

アイソレーションでの得点能力はリーグトップクラスです。1対1の状況で相手を崩す技術と、難しいショットを決め切る力の両面で最高評価を獲得しています。デュラントのアイソレーションは、スピードで抜くことも、身長を活かしたフェイダウェイで打つことも、ステップバックで空間を作ることもでき、ディフェンダーにとっては「どれか一つを止める」という選択肢すら許されません。守備側が何を選んでも得点される。これがデュラントのアイソレーションの恐ろしさです。

3. ポスト(S)

ウイングの選手でありながら、ポストアップからのスコアリングでもリーグ最高レベルの評価です。背を向けた状態からのターンアラウンドジャンパー、フェイダウェイ、フックシュートなど、多彩な技術を駆使します。長いリーチと高い技術の組み合わせにより、小さなガードにスイッチされればミスマッチを徹底的に突き、大きなセンターが付いても機動力で翻弄するという、どのサイズの相手にも対応できる万能性を持っています。

4. ペイントエリア(S)

ペイント内(リム周辺を除く)でのシュート能力でリーグ最高評価を獲得しています。ドライブからリムに向かう途中で放つフローター、ペイント内でのプルアップジャンパーなど、ビッグマンのブロックが届きにくい位置から高確率で決め切る精密さがあります。デュラントはドライブの頻度自体はリーグ上位(82%tile)ですが、リムまで行かずにペイント内で仕留めるスタイルを取っています。これは「リムに行けない」のではなく、よりリスクの低い位置から確実に得点する選択をしているということです。

5. 3PT プルアップ(S)

ドリブルからのプルアップ3ポイントでもリーグトップクラスの評価を獲得しています。多くの選手にとってプルアップ3ポイントは難易度の高いショットですが、デュラントにとっては得意な武器の一つです。キャッチ&シュートも高い精度を誇り、あらゆるシチュエーションから3ポイントを沈めることができます。シュートの選択肢が多いため、ディフェンダーは何を警戒すればいいのか分からなくなります。

6. フリースロー(S)

フリースロー成功率は89.2%と非常に高く、さらにファウルを獲得する能力もリーグ上位です。デュラントはドライブ、ポストアップ、シュートモーション中など、あらゆる場面でファウルをもらうことができます。これは相手チームにとって非常に厄介で、ファウルを避けようとすればシュートを許し、タイトに守ればフリースローを与えてしまうというジレンマを突きつけます。クラッチタイムでも安定してフリースローを決められることは、エースとして欠かせない資質です。

7. オフボール(S)

ボールを持たない時の貢献度も最高評価です。デュラントがフロアにいるだけで、ディフェンダーは常に彼から目を離せなくなります。これは「グラビティ」と呼ばれる能力で、デュラントの場合はリーグでもトップクラスの引力を持っています。また、オフスクリーンからの得点やカットでの得点も非常に効果的で、ボールを持っていない時間帯でもチームのオフェンスに大きく貢献しています。

弱み

37歳にしてオフェンス面で7つのS評価を獲得しているデュラントですが、リムフィニッシュ(E*)では低い評価となっています。ドライブ数自体はリーグ上位であるにもかかわらず、リムでのシュート試投数は少なく、リムで打った時の決め切る力も平均以下です。これはデュラントがペイント内やミドルレンジで決め切れるため、あえてリムまでアタックしないプレイスタイルを選んでいる面もありますが、リムでのフィジカルなフィニッシュは得意ではないということでもあります。37歳という年齢を考えると、コンタクトを避けて体への負担を減らす合理的な選択とも言えます。

ディフェンス面では、ペリメーターDF、インテリアDFともにD評価となっています。特にボールスクリーンへの対応とヘルプディフェンスの判断面で課題が見られます。チームとしてデュラントのディフェンス負担を軽減する設計が必要です。ただし、リムプロテクションの能力自体は平均以上を維持しており、長い腕を活かしたショットコンテストは依然として脅威となっています。

まとめ

ケビン・デュラントは、37歳でNBA19年目を迎えながら、依然としてリーグ最高峰のスコアラーです。ミドルレンジ、アイソレーション、ポストアップ、プルアップ3ポイントなど、あらゆる得点手段でリーグ最高評価を獲得しています。この多彩な得点パターンは、守備側に「何を止めるか」の選択を許さず、どんなディフェンスにも対応できる究極の汎用性をもたらしています。

ロケッツにとって、デュラントの加入は若いチームに欠けていた経験とクラッチタイムでの決定力をもたらす存在です。アメン・トンプソン、アルペレン・シェングン、ジャバリ・スミス・ジュニアといった若い才能とのケミストリー構築が鍵となりますが、デュラントのオフボールでの貢献度の高さは、ボールシェアの問題を最小限に抑える助けとなるでしょう。

「Slim Reaper(痩せた死神)」「Easy Money Sniper(簡単に稼ぐ狙撃手)」など数々の異名を持つデュラントは、今もなお対戦相手にとって恐怖の存在であり続けています。

彼がテキサス大学から長く着けていた背番号35には、特別な意味があります。幼少期のメンター兼バスケットボールコーチだったチャールズ・クレイグ(ビッグ・チャッキー)への追悼です。「父親のような存在だった」とデュラントが語るクレイグは、2005年に35歳で銃撃により命を落としました。「できるだけ多くの人に、なぜこの番号を着けているのか知ってほしい。彼の名を生かし続けることが目標です」と語るデュラント。NBA史上最も完成されたスコアラーの一人として輝き続ける彼の姿は、恩師の記憶を世界中に刻み続けています。

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